近年、食品排水などに含まれる動物や植物系の油脂分は、生活様式の変化で増加傾向にあります。
これら「排水中の油脂分」は有機物負荷量(汚れの量)がきわめて大きく、分解に大変時間がかかります。
したがって、排水処理施設や合併処理浄化槽の機能に多くの障害を及ぼします。
油脂分の多い排水には前処理設備(凝集加圧浮上装置グリストラップ等)を設け、それらの油脂分を除去することで
対応する例が多くあります。しかし、現実的には下記のようなl機能障害事例が発生しています。
【油脂類による機能障害事例】
・活性汚泥や生物膜の異常増加
・活性汚泥の膨化や接触材の閉塞
・汚臭の発生
・ばっ気液のDO低下や白濁化
・流入管、放流管の閉塞
・スケールの増加
・オイルボールの生成
・レベルスイッチの誤作動
・ポンプの閉塞
・分水計量機能の妨害 など
1.飲食店、厨房関係(レストラン、中華料理店、事務所厨房、病院厨房)
2.食料品製造・加工
乳製品(牛乳、バター、ヨーグルト、アイスクリームなど製造)
肉製品(ハンバーグ、ハム、ソーセージ、製造、食肉加工など)
水産品(すり身、缶詰、ちくわ、魚肉ソーセージ製造など)
パン、菓子(洋菓子、製パンなど)
その他(弁当製造、製麺、冷凍食品製造など)
3.その他(化粧品、油脂製造、下水道除外等油脂分を含む排水全般)
和菓子の工場で、基準値の範囲であったが、あんこが排水に混ざっていると、付近にお住まいの方からの
クレームがあったため何らかの対応をする必要が生じた。
弁当屋を経営していて、生ごみなどを処理して排水する必要があった。
ガラス工場を運営しているが、周りは田畑が広がり用水路に排出してる。
水に含まれるガラスの粉など、定められた基準はクリアーしていたが、地域の方からクレームが
あったため対策する必要があった。
このような問題に、排出装置を設置したり、工夫することで、現状の改善を図ります。
まずはお気軽にお問い合わせください。
日本では現在約22万人を超える方が人工透析の治療を受けており、毎年約1万人づつ、透析患者が増えているといわれています。しかし、人工透析の必要性が増加する一方で、人工透析から排出される透析排水はBOD濃度が一般の生活排水と比較して数倍も高く、消毒液や洗浄水も含まれるため通常の合併処理浄化槽で処理することは困難です。
愛玩用のペット、実験用小動物、農耕用牛馬など私たちの生活のまわりには様々な動物がいます。
動物は種類により食べ物や体格も異なるため排出される糞尿の量も質も様々です。
多様な動物排水に適した、排水処理槽をご提供いたします。
ローコストなので規模の小さな施設に最適です。